繋がる話(39)
シンジ「ここは…!」
夢か現か捉えきれていないシンジはキョロキョロと周りを見渡した。彼は、自分が一旦死んだということすらも覚えていない様子で、ただ寝顔に水を掛けられて起こされた不満気な顔をしていた。
タカシ「とりあえずな、よく聞けよ」
タカシは深刻な顔をして小声で放った。
タカシ「俺らは今まじやばい状態だ。従ってたら多分、心が奪われちまう」
シンジはポカンとした間抜けな顔をこっちに向けている。
タカシ「いいか、今から言うことを絶対忘れるなよ。まずは相手の言いなりになれ。いつ何時でも相手の言うことを聞け。どんなことがあってもだ。わかったな?」
シンジは目の前のわけのわからない男に不信感を抱きながら、首を縦に振った。