2015-07-01から1ヶ月間の記事一覧

繋がる話(64)

ムギ「ブツブツブツブツ・・・・・」 何を呟いているのが気になるがそれを気にしてはいけない このゲームの本質は飲まれたら負けるんだ それをわかっているシンジは自分の作業をする 今度はランプのついているドアの側に行き、考えた さっきのムギの話 おそ…

繋がる話(63)

ムギ「お前は、一体…」 ゲームの仕様をすぐさま理解し、その上、ムギを上回ってくるシンジの能力にムギは震えた。 ムギ「君は負けるんだよ。いや、負けなきゃいけないんだ。君は勝ってはいけない」 震える足で自分の身体を支えながら、今にも崩れそうなムギ…

繋がる話(62)

違う・・・そういうことではないまだ理解するのは難しいか?言葉にしたくとも発してはいけないムギはシンジを睨んだムギ「・・・このままだとお前が負ける」シンジ「・・・」ムギの言葉を受け流すようにテーブルの回り、イモ達が運んできたであろう石 色々見…

繋がる話(61)

ムギ「やはり、君はおもしろい。」 シンジ「あいつらも同じように今勝負をしているんですよね。なら、僕たちももう少し続けましょう。」 机の上には、古びた茶碗や泥で覆われて茶の色のまな板が無造作に置かれてある。その雑な中に小さめの時計が、まだ止ま…

繋がる話(60)

ムギ「あるときはポイントの受け渡し。またあるときは今後の絶対的服従。またあるときは相手を心から笑わせる。そして・・・・」少し言うのをためらった後シンジを睨みながらムギ「死ぬことだ」髪であまり見えなかった目がハッキリと自分を睨んでいると分か…

繋がる話(59)

シンジ「ムギさん。一つ聞いてもいいですか?」 ムギ「ふむ」 よくわからないゲームの展開になり、シンジは戸惑った。しかし、戸惑いながらも現状を攻略しようとするのがシンジの持ち味だった。殴り書きをした紙をクシャッと手で丸めて、手をグーにしてムギ…

繋がる話(58)

奥の方に入り口とはまた別のドアが現れたポーン・・・・・・そのドアの上には3つの電球があり、そのうち1つに赤いランプが点灯したシンジ「・・・?」ムギ「私の後一勝でおわりだ。シンジよ。考えるんだ」ムギにそう言われるまでもなく、何となくこのゲー…

繋がる話(57)

ムギ「ここまで勘の良いやつに久々に出会ったわい」 ムギは、その場でしゃがみ込み、机の下でバラバラになった光る物体を拾うと、 一つ一つ丁寧に、自分の体全体に染み込ませ始めた。 シンジ「ムギさん?何してるんですか…?」 ムギ「お前さんも黙って、俺と…