繋がる話(64)

ムギ「ブツブツブツブツ・・・・・」

 

何を呟いているのが気になるがそれを気にしてはいけない

 

このゲームの本質は飲まれたら負けるんだ

 

それをわかっているシンジは自分の作業をする

 

今度はランプのついているドアの側に行き、考えた

 

さっきのムギの話

 

おそらくあいつは勘違いをしている

 

このゲームはどちらかが勝ってはいけないんだ

 

今まではどちらかが勝ちそして何かを奪われ何かを得て

 

今の自分を形成している

 

しかし奪われることに慣れてはいけないし、勝ち続けてもダメなんだ

 

ムギを救いたい

 

その考えだけがシンジの頭を張り巡らせていた

 

ムギ「・・・・」

 

一通り言葉・単語を発し終えたムギはシンジをちらっと見てつぶやいた

 

ムギ「あいつは救世主の一人になるな・・・だからこそ今勝ってはいけない」

 

そういってシンジの方へメモのようなものをもって近づいた