繋がる話(60)

ムギ「あるときはポイントの受け渡し。またあるときは今後の絶対的服従。またあるときは相手を心から笑わせる。そして・・・・」

少し言うのをためらった後シンジを睨みながら

ムギ「死ぬことだ」

髪であまり見えなかった目がハッキリと自分を睨んでいると分かった。

本気で足掻いてみろ

そう言っているように思えた

シンジ「この闘い、負けたとしても死ぬことはないと思う。なぜならば、働かせる人手を減らすデメリットが多い。
しかし、勝負というからにはペナルティか、勝者には得点があるはずです。それを聞くことは可能ですか?」

ムギは目を閉じて少しの間考え、少し不気味な笑みを浮かべて

ムギ「わたしたちが無事この部屋から出ることが出来たら教えてあげよう。あと一勝でわたしの勝ちだ」

シンジはムギの言葉の裏の意味が分かったのか、その可能性にかけるため、一度整理した。

ここは知恵の部屋

あいつらも何かしらバトルをしているのか?

さっきまでは謎の宝石のようなものを作っていた。

いきなりNGワードのようなものが出現し、相手に言わせたら勝ちとなる

それをどこのタイミングで分かった?

それとも言わせたら勝ちというゲームの元々のルールが違うのか?


もしかして・・・・

シンジはふと思い浮かんだ

そうか。もしかしたらこういうことか?

シンジはムギを見て笑いながら

シンジ「随分と適当なルールを決めましたね。」

その言葉にムギはニヤリと笑った。