繋がる話(42)

シンジ「タカシ。まずこの状況どうやって把握する?」

あの桜という女はさっきのやり取りから察するにそこそこ上のランクだ

位置だけで言えば・・・・・


チッキメン > 桜 > ジントニック > 俺たち


今知っている登場人物ではこのくらいだろう。

それに加えてあの萌声の女がチッキメンより上なのだろう。

まずはこの場所の状況の把握が最優先だろう。

この場所がなにを目的として存在しているのか。何を生産しようとしているのか。

それを知ってチャンスを窺わなければならない。

そして桜は他のやつらとは少し違った印象がある。

洗脳というより流れを理解しているように見える。

シンジ「まぁ・・・・・・こんなところだ。」

相変わらずツッコミ担当のシンジの冷静さはハンパない。

とりあえずその場しのぎを考えていた自分としては頼りになる。

シンジ「つまり、洗脳の連中には状況の把握だけして、桜とかいうあの女を何とかこっち側に引き込めねえかな?多分だけど、洗脳されていない奴はそこそこランクが高く、かつ自己判断ができる。」

タカシ「つまり?」

シンジ「自己判断ができる奴らの中にはもしかしたらこの生産工場のような状況を良しと思っていない奴がいるかもしれない。そいつを手駒にできれば抜け出せるかもしれない」

シンジはニヤリと笑った。