繋がる話(50)

ガコンッ

エレベーターの動きが止まりドアが開くと目の前に3つの大きな扉があった
左から順に青色、黄色、赤色と染められた扉があり

タカシ「何かまるで信号機みたいだな」

各種扉の前に立っていると後ろから

桜「ほら!早く入りな!どれでもいいよ!」

ムギの話だと真ん中は黄色の扉だ

タカシ「どれでもいいなら何か青色がマシそうだよな~~」

迷っていると後ろからイモが

イモ「おお!タカシとやら!ワシと同じ道がいいみたいだな!よし!おしえちゃるからいくぞ!」

シンジ「あっ!まて!!」

シンジが止める前に勢いよくイモはタカシの手を引いて左の青の扉に入ってしまった

シンジ「くそっ!バカが!」

そういってタカシを追いかけようと青の扉に手をかけると後ろからムギが強く腕を掴んだ

シンジ「?!」

ムギ「・・・・・」

全く言葉を発しないムギはそのまま無理矢理真ん中の黄色い扉にシンジと共に入った
中にはいると長い階段が姿を現し無言でムギは上っていく

シンジ「なぜこっちにつれてきた!」

珍しく声を荒げ無言のムギを殴った。
初めて殴ったのか震える手を見ながらムギが小声で呟いた。

ムギ「あいつ・・・らは青色がよかったお前は黄色の方がいい。」

何言っているのか分からなかったが続けてムギは言った

ムギ「人には適材適所がある。イモとお前の連れは青の肉体の部屋。お前は俺と似ていると思った。だから黄色の知恵の部屋に入れといったのだ。それがここで生き延びる最善策なのだ。ここでは3つの行程を部屋別でやらされる。それぞれの部屋に適合できないやつは・・・」

その先の言葉をムギは発しなかったが、分かるには時間がかからなかった

ムギ「行くぞ。隣のよしみだ。あいつらら仕事が終わればまた部屋で会える・・・・生きていたらな。お互いが」

そういってズボンを叩きながら階段を上っていった

シンジ「・・・すまない。」

小さく会釈をすると先行くムギの後を追った