繋がる話(18)


タカシ「お前は誰だ?」

鶏「そいつ死んだのか?」

こちらの質問には返す気がないのか一方的に同じことを聞いてくる

鶏「そいつ死んだのか?」

何度も言ってくる鳥人間に怒りが込み上げてくる

息もしていない。

心臓の音もしない。

冷えていく体。

聞かれなくても客観的に見れば死んでいるのは分かる

しかしここで言ってしまえば全て終わってしまう気がした

タカシ「・・・死んだわけない。死ぬわけない」

出てきた言葉は真逆の言葉だった
何を言ってるんだと自分で呆れてため息をつこうとしたその時

?「そうだよぉ~~死んでないんだよぉ~~」

高い女の声。

鳥人間からではない。どこから?

?「認めた瞬間その子は終わってたよぉ~~」

よくよく耳を澄ませてみると聞こえてくるのは何と先の見えない糸電話からだった。

?「伝っておいでよぉ~~このながーい糸の先ぃ~~」