繋がる話(20)

タカシ「・・・・・・」

 
ピクリとも動かないシンジを背負いながら二人の会話を聞いているがこいつらの言うとおりにしていいのか?
そんな不安がよぎるが、今はこれしか手段がないのも確かである。
 
しかしいちいちツッコみたくなる会話ばかりだ。
 
鶏っていうな?
 
みるからに鶏だろう。鶏人間だろう。これで怒ってコケーなんていったら・・・
 
鶏「いい加減怒るで?コケーーーー!!」
 
タカシ「・・・・・・」
 
お前はまごこうとなき鶏だよ
 
そう思いながらまだまだ続く糸の先を見ながら進んでいく。
 
?「ところでね?君たちなんであんなとこにいたん?」
 
あんなとこ?店の前ってことか?
 
?「普通の人間があんなところにいたら普通即死だよぉ~」
 
タカシ「?何を言ってる?即死?道路にいるだけで?俺は?」
 
?「わ~~~一度にたくさん聞いてくるなよ無能~~」
 
口悪いなこいつ・・・・
 
そう思いながらも名もわからないこいつはゆっくりと話し始めた。