繋がる話(23)

ゴックン。

鶏人間はまるで一匹の小魚を食すかのようにシンジを飲み込んだ。タカシはこの光景をすぐさま理解できず、ただ呆然とその場に立ち尽くしてしまった。

タカシ「・・・」
鳥人間「ったくよぉ。これだから人間は嫌なんだよなぁ」

鳥人間は背負っていたリュックから水筒らしきものを取り出し、喉を浄化するかのようにうがいをした。シンジよりも、自分の喉の方が大事だと言わんばかりに。

鳥人間「はーあ。これでお前も身軽だな」
タカシ「・・っざけんなよ・・・」
鳥人間「んあ?なんやて?」
タカシ「ざけんなよつってんだよてめえ!」

タカシは力強く握っていた拳を拡げ、鶏人間に跳びかかり、くちばしを掴んだ。重く長いくちばしはタカシによって大きく広げられ、タカシはこの鳥人間の口の中に自分の頭を入れた。

タカシ「シンジを返せ!」
鳥人間「お、おぉい、やみぇろぉ。。。!」

鳥人間はタカシがくちばしに頭をぶちこんでいるせいで上手く話せない。

鳥人間「おみゃえ、はりゃく、おりぇのくてぃからでていきぇ」

タカシは自分の身体を器用に变化させて、鳥人間の体内に入っていく。