繋がる話(26)
鳥人間「ここはワイの腹の中や。んで、ここにいる間は時間がゆっくり進んどる」
くちばしで普通には飲めないので特別なほりの深い容器でお茶を飲みながら続けていった
鳥人間「あのままならこの小僧は1時間も持たん。うちらの基地に着く頃にゃお陀仏や。せやからワイの腹の中で可能な限り侵食を遅くしとるんや。今はだいたい24分の1にしとる。」
信じられないことだが、目の前で起きている事態に信じる、信じないの問題ではない。受け入れることしかできなくなっていた。
普段のおちゃらけな自分とはうってかわって、友を助けることに集中していた。
タカシ「未だに信じられないけど、もう信じるしかない。この世界はあんたの腹の中の世界で、外は俺の知ってる世界じゃない」
病気?毒?呪い?
とにかく動かなくなった事実を何とかしなくてはならない
「あんたやない。ワイには立派な名前があるんや。そう。チッキメンという名前がな!」
そういって名目ともに鳥人間チッキメンは今の世界の話をし始めた