繋がる話(29)

ヒューーーボッチャン!!

 
ボコボコボコ・・・グハッ!!
 
タカシは気付いたら水の中にダイブしていた。
溺れまいと必死で手を前に出し、水面に顔を出した。
 
ゴホッゴホッ!!
 
水深どのくらいかわからないが相当深いところに落ちたようだ。
 
タカシ「こ、ここは・・・また変なとこに来たのかよ・・・」
 
あたりを見渡すと、茶色い物体や黄色のねっとりとしたものが浮いている。
ここは、たぶん、あそこなんだろう。
 
ぷわぷわと浮いていると、頭上から悲鳴とともに物体が落ちたきた。
 
「うわああーーーー!!!」
 
ボッチャン!!!
 
タカシ「どわ!!んだよ今度は!!」
 
タカシの真横に落ちてきたその物体は、一旦深くまで沈み浮上してきた。
 
「ぐわっ!!うえ!!ゴホッゴホッ!!」
 
タカシ「お、おい。大丈夫かよ?」
 
「お、おう。なんとか・・・。ゴホゴホッ!!」
 
タカシ「っておい!!シンジ!!お前生きてんのか!!動けるのか!!」
シンジ「んあ?!ゴホゴホ・・動けるって・・何のこt・・ゴホゴホ!!その前に、ここどこだよ・・!!」
タカシ「しらねーよ!!しらねーけどよ!!お前生きてたのか!よかったよおお」
シンジ「なんだよ、どうしたんだよ気持ち悪りな」
 
何がどうなっているのか全くわからないが、目の前でシンジは息をして話をしている。
上にいたときは死んだと思っていたシンジが死んではいなかったのだ。
 
タカシ「俺らな、なんかとんでもないことに巻き込まれたくさいんだわ」
シンジ「とんでもないこと?」
 
シンジは上での出来事が全く記憶にないらしい。
はて、どうしたものか。