繋がる話(48)

???「さっきから騒がしいなぁ」

??「大方、新しい労働者志望のやつでも捕まったんだろ」

???「あぁ、新たな働き口探しに来た犠牲者ってやつか」

??「隣の空き部屋で騒いでるし、桜の声も聞こえる。もしかしたら捕まった方じゃないか?」

???「ああ、レアな労働者・・・というより人柱?そんなレアなやつがそうそうこないだろお~~」

二人の会話を遮るかのようにドアの音がなる

???「・・・?どうぞー」

ゆっくりとドアが開かれると眉毛ハの字にした顔の男とすました顔の男がそっと入ってきた

タカシ「あ、すいません、何か騒がしくってすいません。さっき隣に連れてこられたタケシともうします・・・」

いつもの元気などチッキメンの中に置いてきたのか、かなりの下手に出ながら自己紹介をした

シンジ「・・・・シンジっす」

相変わらずの無言を貫いている男

???「おう。俺はイモ。こいつはムギ。桜のねーちゃんなんて滅多にこねぇから新人が来たと思ったよ」

ムギ「・・・ども」

よく話すイモとクールなムギ

どこか自分達と似ている所が妙に親近感が沸く

タカシ「あのー、これから俺たちは何をやらされるんですかね?何か適当にここに連れてこられて支度しろだのなんだの。外で待ってるだの言われたんですけど」

イモ「お前何も知らないのか?まさな本当に捕縛者なのか?」

捕縛者・・・?

言い方から察するに珍しいようだ

桜「いつまで話してるんだい!?さっさとしないと罰くらうよ!!」

話の途中て遮った桜が労働場所に行くよう促す

ムギ「・・・・お前達はここにいては行けない。逃げろ」

ボソッとムギがシンジに呟いた